2025年10月2日、スズキは大幅なマイナーチェンジを施した新型クロスビーを発売しました。
今回の改良では、エンジンの刷新から安全装備の充実まで、大きな進化を遂げながらも、コンパクトSUVとして魅力的な価格設定となっています。
本記事では、新型クロスビーの価格について、グレード別・駆動方式別に詳しく解説します。
目次
新型クロスビーの価格レンジ

メーカー希望小売価格:194万1,500円~239万300円(税込)
新型クロスビーは、エントリーモデルの194万円台から。
最上級グレードの4WD・2トーン/3トーン仕様でも239万円という、コンパクトSUVとして手の届きやすい価格帯に設定されています。
グレード別価格一覧表
新型クロスビーは「HYBRID MX」「HYBRID MZ」の2グレード構成となっており、それぞれ2WDと4WDが選択可能です。
全グレードに6速オートマチックトランスミッション(6AT)が採用されています。
HYBRID MX(ベースグレード・受注生産)
駆動方式 | ボディカラー | 価格(税込) |
---|---|---|
2WD・6AT | モノトーン | 194万1,500円 |
2WD・6AT | 2トーン/3トーン | 199万6,500円 |
4WD・6AT | モノトーン | 208万6,700円 |
4WD・6AT | 2トーン/3トーン | 214万1,700円 |
- シリーズ最安値の194万円台から購入可能
- エントリーグレードながら、スズキセーフティサポートを標準装備
- 受注生産対応
- 実用性重視のシンプルな装備構成
HYBRID MZ(上級グレード)
駆動方式 | ボディカラー | 価格(税込) |
---|---|---|
2WD・6AT | モノトーン | 219万100円 |
2WD・6AT | 2トーン/3トーン | 224万5,100円 |
4WD・6AT | モノトーン | 233万5,300円 |
4WD・6AT | 2トーン/3トーン | 239万300円 |
- 充実した快適装備と先進安全装備を搭載
- ブラウンアクセントパッケージの設定あり(後述)
- おすすめの売れ筋グレード
メーカーオプション価格

ブラウンアクセントパッケージ(HYBRID MZのみ)
内容:
- シート表皮:ラックススェード&ブラウンレザー調(シルバーステッチ)
- インパネカラーパネル(ブラウンメタリック)
- ドアトリムカラーパネル(ブラウンメタリック)
- ドアトリムクロス フロントドア(ブラックレザー調)
※ラックススェードはフロント・リヤシートのメインサイド・側面・背面を除きます
落ち着いた雰囲気の内装を求める方に最適なパッケージです。
全方位モニター用カメラパッケージ
全グレードに設定可能なメーカーオプションです。
内容:
- 全方位モニター用カメラ(フロント/サイド左右/バックカメラ)
- ステアリングハンズフリースイッチ
- USBソケット
- GPSアンテナ
- TV用ガラスアンテナ
※対応ナビゲーションの装着が前提となります。
※全方位モニター対応ナビゲーションについては、専用のアクセサリーカタログをご確認ください。
旧型クロスビーの全方位モニター用カメラパッケージ↓
ボディカラー特別色
- ピュアホワイトパール:+3万3,000円(税込)
- バーニングレッドパールメタリック:+4万4,000円(税込)
2WDと4WDの価格差
新型クロスビーは全グレードで2WDと4WDが選択可能です。価格差は以下の通りです。
2WDから4WDへの価格差:14万5,200円
雪道や悪路での走行機会が多い方、安心感を求める方には4WDがおすすめです。
モノトーンと2トーン/3トーンの価格差
ルーフやアクセントカラーを異なる色にした2トーン/3トーンカラーは、モノトーンより5万5,000円高の設定となっています。
個性的なスタイリングを求める方には、2トーン/3トーンカラーが人気です。
価格帯別のグレード選択
200万円以下で購入したい方
HYBRID MX 2WD(モノトーン):194万1,500円
または
HYBRID MX 2WD(2トーン/3トーン):199万6,500円
最もコストを抑えながら、新型クロスビーの魅力を楽しめるグレードです。
220万円前後で上級装備を求める方
HYBRID MZ 2WD(モノトーン):219万100円
上級グレードで、快適装備や安全装備が充実しています。
230万円台でフル装備を求める方
HYBRID MZ 4WD(2トーン/3トーン):239万300円
最上級仕様で、4WDの走破性と個性的なツートンカラーを両立できます。
旧モデルとの価格比較
新型クロスビーは、パワートレインの刷新や安全装備の大幅強化により、旧モデルから価格が上昇しています。
主な価格変更(2024年モデル→2025年モデル)
旧モデルの価格帯は約184万円~219万円でしたが、新型は約194万円~239万円となり、約10万円~20万円の価格上昇となっています。
価格上昇に見合う主な装備充実ポイント
- 1.2L自然吸気エンジン+マイルドハイブリッドへの刷新(旧型は1.0Lターボ)
- WLTCモード燃費が18.2km/L→22.8km/Lへ大幅向上
- デュアルセンサーブレーキサポートIIの採用
- アダプティブクルーズコントロール(全車速追従機能付)標準装備
- 車線維持支援機能/車線逸脱抑制機能の標準装備
- ブラインドスポットモニター
- 7インチデジタルメーター(スズキ国内初)
- 電動パーキングブレーキ
- フロントマスクを含む外装デザインの刷新
これらの大幅な装備充実を考慮すると、価格上昇は妥当な範囲と言えるでしょう。
おすすめのグレードと価格
コストパフォーマンス重視なら
HYBRID MV 2WD(モノトーン):208万4,500円
中間グレードのMVは、必要十分な装備を備えながら価格を抑えたバランスの良いグレードです。
200万円台前半で購入できる点も魅力です。
充実装備を求めるなら
HYBRID MZ 2WD(モノトーン):219万100円
上級グレードのMZは、快適装備や安全装備が充実しており、長く乗ることを考えると満足度の高いグレードです。
約220万円で上級装備が手に入ります。
4WD+2トーンで個性を求めるなら
HYBRID MZ 4WD(2トーン/3トーン):239万300円
アクティブに使いたい方には、4WDの安心感と個性的なツートンカラーの組み合わせがおすすめです。
最上級仕様でも240万円以下という価格設定は魅力的です。
総額(支払総額)の目安
メーカー希望小売価格に加えて、以下の費用が必要になります。
諸費用の内訳
- リサイクル料金:7,740円
- 自動車税(種別割):年額25,000円(排気量1.2Lの場合)
- 自動車重量税:24,600円(エコカー減税適用時の目安)
- 自賠責保険料:27,770円(24ヶ月の目安)
- 登録諸費用:約5万円~8万円(販売店により異なる)
- 車庫証明費用:約1万円~2万円
支払総額の目安(HYBRID MZ 2WD・モノトーンの場合)
- 車両本体価格:219万100円
- 諸費用合計:約15万円~20万円
- 支払総額:約234万円~239万円
※ナビゲーションやフロアマット等のディーラーオプションは別途
ライバル車との価格比較
新型クロスビーの競合となる主なコンパクトSUVと価格を比較してみましょう。それぞれの車種には特徴があり、予算や用途に応じて選択肢が変わってきます。
トヨタ ライズ

トヨタのコンパクトSUVとして人気の高いライズは、クロスビーの直接的なライバルです。
- 価格帯:約171万円~234万円
- クロスビーより低価格だが、燃費性能ではクロスビーが優位
ライズはクロスビーよりもエントリー価格が約23万円安く、予算を抑えたい方には魅力的です。
ただし、燃費性能ではクロスビーの22.8km/Lに対して、ライズは最高でも21.2km/L程度となっており、長期的なランニングコストではクロスビーに軍配が上がります。
ダイハツ ロッキー
ライズの兄弟車であるロッキーは、ダイハツブランドで展開されています。
- 価格帯:約167万円~231万円
- ライズと同様の価格帯で、クロスビーより低価格
ロッキーはライズとほぼ同じ車両構造を持ちながら、若干価格が抑えられています。
クロスビーと比較すると約27万円安いエントリー価格が魅力ですが、デザインの個性や内装の質感ではクロスビーに独自性があります。
ホンダ ヴェゼル
ワンランク上のコンパクトSUVとして位置づけられるヴェゼルは、より上質な装備を求める方向けです。
- 価格帯:約250万円~360万円
- クロスビーより高価格帯で、より上級の装備を持つ
ヴェゼルはクロスビーより約50万円以上高価ですが、より洗練されたデザインと充実した装備が特徴です。
予算に余裕があり、上質な乗り心地や広い室内空間を求める方には魅力的な選択肢となります。
日産 キックス
e-POWER専用車として、電動化技術に特化したモデルです。
- 価格帯:約299万円~
- e-POWERを搭載し、クロスビーより高価格帯
キックスはクロスビーより約100万円以上高価ですが、日産独自のe-POWER技術による滑らかな加速と静粛性が魅力です。
ただし、価格面ではクロスビーの方が圧倒的にコストパフォーマンスに優れています。
新型クロスビーは、194万円~239万円という価格帯で、充実した安全装備と優れた燃費性能(WLTCモード22.8km/L)を実現しており、コンパクトSUV市場において競争力の高い価格設定となっています。
値引き相場と購入時期
新型クロスビーをできるだけお得に購入したい方のために、現在の値引き相場と購入に適した時期について解説します。
新車購入時の値引き交渉は、タイミングと戦略が重要です。
値引き相場(2025年10月時点)
新型クロスビーは発売直後のため、値引きは期待しにくい状況です。
- 車両本体値引き:0円~5万円程度
- オプション値引き:オプション総額の5~10%程度
2025年10月に発売されたばかりの新型モデルは、メーカーも販売店も強気の価格設定を維持しています。
特に人気グレードのHYBRID MZは値引きがほぼゼロの状態が続く見込みです。
ただし、オプション品については多少の値引き交渉の余地があります。
全方位モニター用カメラパッケージやナビゲーションなど、オプション総額が大きくなる場合は、10%程度の値引きを目標に交渉してみる価値があります。
おすすめの購入時期
新型クロスビーをお得に購入するには、購入時期の選択が重要です。以下の3つの時期が特におすすめです。
- 決算期(3月・9月):販売店の決算時期は比較的値引きが期待できます
- モデルイヤー末期(12月~1月):在庫処分を狙える可能性があります
- 新型発売から6ヶ月後(2026年4月以降):初期需要が落ち着き、値引き交渉がしやすくなります
決算期(3月・9月)は、販売店が販売台数目標を達成するために積極的に値引きする傾向があります。
特に3月は年度末決算で、最も値引き額が大きくなる時期です。
2026年3月であれば、新型発売から5ヶ月が経過しているため、ある程度の値引きが期待できるでしょう。
目標値引き額は車両本体で5万円~10万円、オプション込みで10万円~15万円程度です。
新型と旧型の比較はこちらの記事も参考にしてください。
まとめ:新型クロスビーの価格は妥当か?

新型クロスビーの価格は194万1,500円~239万300円という設定で、旧モデルから約10万円~20万円の値上げとなりました。
しかし、以下の点を考慮すると、この価格設定は十分に納得できる内容です:
価格上昇に見合う進化ポイント
- 燃費性能の大幅向上(18.2→22.8km/L)で、ランニングコストを削減
- 最新の安全装備を全車標準装備し、安心して運転できる
- デジタルメーターや電動パーキングブレーキなど、最新装備を採用
- デザインの刷新で、SUVらしさと個性がアップ
- 6速オートマチックの採用で、スムーズな走行性能を実現
194万円台から購入できるコンパクトSUVとして、新型クロスビーは魅力的な選択肢と言えるでしょう。特に、HYBRID MVやHYBRID MZの2WDモデルは、装備と価格のバランスが良く、おすすめのグレードです。
関連情報
- リサイクル料金:7,740円(2024年12月時点)
- 最新の価格情報は、最寄りのスズキ販売店にお問い合わせください
- オンライン見積もりはスズキ公式サイトで可能です
※記事内の価格は全て2025年10月時点のメーカー希望小売価格(税込)です。実際の販売価格は販売店により異なる場合があります。メーカー希望小売価格は参考価格であり、タイヤパンク応急修理セット・ジャッキ付で、保険料・税金(除く消費税)・登録等に伴う費用および付属品価格は含みません。