スズキ・クロスビー(XBEE)は、「街乗りもアウトドアもこなすコンパクトSUV」として人気を集めています。
その中でも注目されているのが、最低地上高180mmという数値。
この記事では、クロスビーの地上高がどのくらい実用的なのか、他車との比較や悪路での実力を詳しく解説します。
目次
最低地上高とは?SUV選びで重要なポイント

「最低地上高」とは、車の底面の一番低い部分(マフラーやサスペンションの下端など)から地面までの高さを指します。
この数値が高いほど、雪道・砂利道・段差などで車体の底を擦りにくくなり、悪路走破性が高いとされます。
一方で、地上高が高すぎると重心も上がるため、高速走行時の安定性がやや低下する傾向もあります。
クロスビーの180mmは、まさに「街乗りとアウトドアのバランスを取った絶妙な設定」といえます。
クロスビーの最低地上高180mmは全グレード共通

スズキ公式カタログによると、クロスビー(MN71S・MND1S)の全グレードで最低地上高は180mmです。
(参考:スズキ公式サイト)
この数値は初代(MN71S)から新型(MND1S)まで変わっておらず、SUVとしてのコンセプトをしっかり継承しています。
- MN71S(2017–2025):1.0L直噴ターボ(K10C)+6AT、地上高180mm
- MND1S(2025–):Z12E 1.2L NA+CVT、地上高180mm
つまり、新旧モデルどちらを選んでも「段差に強く、雪道にも安心できるSUVらしさ」は健在です。
なぜ180mmに設定されているのかを考察

クロスビーは初代(MN71S)から新型(MND1S)まで、一貫して180mmの最低地上高を維持しています。
これは、SUVとしての走破性と、街中での乗り降りやすさのバランスを考慮した結果といえます。
スズキはジムニーのような本格オフローダーではなく、「気軽にアウトドアを楽しむ車」をコンセプトとしており、180mmはその思想を象徴する数値だと考えられます。
180mmがもたらす実用的なメリット

180mmの高さには、以下のメリットがあります。
- 段差・縁石を気にせず駐車できる:コンビニや立体駐車場の出入口などでも底擦りの不安が少ない。
- 雪道での安心感:降雪時も車体下に雪が詰まりにくく、除雪の手間を軽減。
- 未舗装路・キャンプ場も走りやすい:砂利や草地など、軽い悪路走行にも適応。
- 視点が高く運転しやすい:運転席のアイポイントが高く、見晴らしが良い。
クロスビーの地上高は、軽SUVのハスラー(180mm)と同等。
軽自動車の取り回し感と普通車の安定感を両立しており、都市でもアウトドアでも扱いやすい高さです。
他車との比較:180mmは高い?

車種 | 最低地上高 | 特徴 |
---|---|---|
クロスビー | 180mm | 街+アウトドア両用バランス |
ハスラー | 180mm | 軽SUVの代表格 |
ヤリスクロス | 170mm | 都会的デザイン+燃費性能 |
フィットクロスター | 165mm | 日常使い向け |
ライズ | 185mm | やや高めでSUV感強め |
こうして見ると、クロスビーの180mmはSUVの中でも中〜高めの部類に位置します。
軽快なハンドリングを維持しながら、雪道や段差にも強い「ちょうどいい地上高」です。
悪路性能を支える設計

- ショートオーバーハング構造で段差乗り越えに強い
- アプローチアングル/デパーチャーアングルが適度に確保されている
- 4WD車は「グリップコントロール」「ヒルディセントコントロール」搭載
このため、軽い雪道や林道なら問題なく走破可能です。
ただし、本格的なオフロード走行(岩場・急坂など)を想定する場合は、ジムニーのような専用モデルの方が適しています。
クロスビーの最低地上高180mmは、次のような方に特におすすめです。
- 雪道・悪路も走るが、普段は街乗り中心の方
- SUVらしい見た目と安心感を求める方
- キャンプや車中泊を楽しみたいライトユーザー
まとめ:180mmは“ちょうどいいSUVバランス”

- クロスビーは全モデル共通で最低地上高180mmを確保
- 街乗り・雪道・アウトドア、どの用途にも無理なく対応
- 他社コンパクトSUVと比べても走破性・安定性のバランスが優秀
高すぎず、低すぎない。
クロスビーの180mmという地上高は、「普段使い+たまのアウトドア」を両立した理想的なSUV設計です。
日常での扱いやすさを損なわず、休日のドライブにも頼れる一台といえるでしょう。