2025年10月、スズキ・クロスビーがついにマイナーチェンジを迎えました。
新型では型式が「MND1S」となり、エンジンやトランスミッション、安全装備が大きく進化しています。
一方で、これまで人気だった「MN71S」型もまだまだ魅力が多く、どちらを選ぶべきか迷っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、旧型(MN71S)と新型(MND1S)の型式の違いをわかりやすく比較しながら、それぞれの特徴や選び方のポイントを解説します。
走りの楽しさを求める人も、最新の安全性や快適性を重視する人もこの記事を読めば、自分にぴったりのクロスビーが見つかるはずです。
定義:本記事では 2025年10月2日以降のマイナーチェンジ を「新型」とし、それ以前の MN71S 系を「旧型」と表記します。
目次
クロスビーの型式一覧(世代別)

型式(車名・型式) | 販売時期 | パワートレイン | トランスミッション | 駆動方式 | 主な特徴 |
---|---|---|---|---|---|
DAA-MN71S | 2017年12月〜2020年頃 | 1.0L 直噴ターボ K10C+ISG(WA05A) | 6AT | 2WD / 4WD | 発売初期。JC08燃費表記。軽快なターボフィール。 |
4AA-MN71S | 2020年〜2025年9月 | 1.0L 直噴ターボ K10C+ISG(WA05A) | 6AT | 2WD / 4WD | WLTC燃費表記へ更新。安全・快適装備を適宜改良。 |
5AA-MND1S(新型の公称表記) | 2025年10月〜 | 1.2L 自然吸気 Z12E+新世代ISG(型番更新) | CVT | 2WD / 4WD | 静粛性・燃費・先進安全装備が大幅進化。コネクト対応。 |
※MN71S系の公的・カタログ上で一般的に確認できる型式は DAA-MN71S と 4AA-MN71S です。
旧型(MN71S)と新型(MND1S)の主要スペック比較

項目 | 旧型 MN71S(DAA/4AA) | 新型 MND1S(5AA) |
---|---|---|
エンジン | 1.0L 直噴ターボ K10C | 1.2L 自然吸気 Z12E |
ハイブリッド | 12Vマイルド(ISG:WA05A) | 12Vマイルド(新世代ISG/型番更新) |
トランスミッション | 6AT | CVT |
燃費モード | JC08(DAA期)/WLTC(4AA期) | WLTC(数値向上) |
主要安全装備 | スズキ セーフティサポート(世代ごとに改良) | 最新世代+コネクト、全方位モニター対応ナビ設定など |
ボディサイズ | 全長3760×全幅1670×全高1705mm(概ね共通) | 全長3760×全幅1670×全高1705mm(概ね共通) |
各型式の詳細と“向いている人”
クロスビーは発売以来、改良のたびにエンジン制御や安全装備が進化してきました。
ここでは、各型式の特徴とどんな人におすすめなのかを詳しく紹介します。
新車・中古車どちらを検討している方にも役立つ内容です。
DAA-MN71S|初期モデル(2017〜)

2017年の発売当初に登場した初期型クロスビーです。
1.0L直噴ターボエンジンとISG(モーターアシスト)を組み合わせたマイルドハイブリッド仕様で、コンパクトSUVらしい軽快な加速と扱いやすさが魅力でした。
燃費基準は当時のJC08モードを採用しており、実燃費はWLTCよりもやや高めに表示されています。
- 特徴:ターボ+6ATの軽快さ。デビュー期の装備構成。
- 燃費表記:JC08。
- 向いている人:価格重視でターボフィールを楽しみたい中古検討層。
当時のスズキ セーフティサポートはオプション設定のグレードもあり、装備面に差があります。
走りを重視する人には魅力的ですが、安全機能を重視する場合は後期型を選ぶのがおすすめです。
4AA-MN71S|WLTC対応&装備改良(2020〜)

2020年の法規改定に合わせて燃費基準がWLTCモードへ移行し、型式が「4AA-MN71S」となりました。
エンジンは同じK10C型ターボですが、制御プログラムの最適化により燃費性能と低速トルクの滑らかさが改善されています。
また、安全装備では「アダプティブクルーズコントロール」や「車線逸脱警報機能」などの採用が進み、快適性も向上しました。
- 特徴:WLTC化で実使用に近い燃費表記へ。安全・快適装備が順次強化。
- 向いている人:旧型の中でも装備のバランスを重視する人。
中古市場では流通量が多く、価格と装備のバランスが良いモデルです。長距離ドライブや日常使いの両方に対応できる万能型といえるでしょう。
5AA-MND1S|新型(2025/10〜)

2025年10月のマイナーチェンジで登場した新型クロスビーは、型式が「MND1S」となり、エンジンも大幅刷新。
従来の1.0L直噴ターボ(K10C)から、1.2L自然吸気(Z12E)+新ISGモーター(WA05C)に変更されました。
これにより、ターボの力強さこそ控えめになったものの、街乗りでの静粛性や滑らかな加速フィールが格段に向上。
CVTの採用で低燃費化も実現しています。
- 特徴:新開発1.2L Z12E+CVTで静粛・滑らかさUP。最新コネクト・先進安全に対応。
- 向いている人:日常域の扱いやすさ・低燃費・最新装備を重視する新車検討層。
また、スズキコネクト対応ナビや夜間歩行者検知機能付きブレーキサポートなど、先進安全装備も一新されています。
ターボによる瞬発力よりも、燃費や快適性を重視するユーザーに最適な一台です。
よくある質問

型式プレフィックスの見方(超簡単)
「DAA/4AA/5AA」の違いは、主に排出ガスや認証区分の更新に伴う型式表記の区分です。モデルチェンジや法規対応で表記が切り替わります。
MN71S=旧型の車両記号、MND1S=新型の車両記号と覚えるとスッキリ理解できます。
クロスビーは年式、型式で、1型、2型、3型と分類されることもあります。
Q. MN71Sに「5AA-MN71S」はある?
一般的なカタログ・データベースで確認できるMN71Sの主要型式はDAA-MN71S/4AA-MN71Sです。
新型は5AA-MND1Sとして公式資料に明記されています。
まとめ

スズキ・クロスビーの型式は、エンジンや装備、安全性能の進化にあわせて着実に進化してきました。
初期のターボモデルは力強く、ドライブを楽しみたい人に人気。
一方で、新型のMND1Sは静粛性や燃費、快適性を大きく改善し、日常使いに最適な仕様となっています。
- 旧型:MN71S(DAA→4AA)=1.0Lターボ+6ATの“元気系”。
- 新型:MND1S(5AA)=1.2L NA+CVTの“しなやか・静か系”。
- 中古派は4AA期、最新装備派はMND1Sが狙い目。
購入を検討する際は、走りの楽しさを求めるなら旧型MN71S、安全装備と静粛性を重視するなら新型MND1Sがおすすめです。
どちらもクロスビーらしいデザインと取り回しやすさを備えており、用途に合わせて最適な一台を選ぶことができます。
※本記事は各種公的/メーカー資料および国内主要カタログサイトの公開情報に基づいて作成しています。
数値はグレード・駆動方式・装備により異なる場合があります。
・スズキ公式サイト